インターステラー。ある父親と娘の時間を超えた物語。
久々の更新(すいません笑)暑気にやられてダラダラしてました。
携帯アプリのデュオリンゴで英語の勉強してるんですけど案外昔の記憶なのに案外中学生レベルのやつはちゃんと覚えてるもんなんですね。
毎日やってるとちゃんとずっと見に付くんだなと痛感してます。
さて、今回はインセプションに続き
クリストファーノーラン監督の作品インターステラー
初見で観たので感想書いていきます。
なんというかもうすごいなこの監督は。。。
まあ他の作品がどうとかではないんですけど、こだわりもって作られてる作品ってこうも魅力的なのかと。
元々宇宙関連の話は好きなので特に物怖じせず入り込めました。ただ専門的用語がでてくるので調べながらみる方がストレスはないかも。
youtubeの たてはま さんのチャンネルでのインターステラーの解説すごく分かりやすかったのでそれと見るとかなり分かりやすくなります。
本当に簡単なあらすじでいくと
地球が作物が育たず食料がどんどんなくなりいずれ住める状況になくなるので、
違う星を見つけなければならない。その星の調査に行き人類を救う為に主人公らが駆り出され、その先での困難、多くの出来事を経てというそんなストーリーになってます。
主人公のクーパーが結構男臭い感じなのが僕的には好きですね多くを語らない感じというか。なんか自分の亡くなった父親に似てる感じがして良かったです。まあ酒に酔ってないときの父親の話ですが(笑)
細かい設定などを掘り返すと専門的すぎてあれなのでスルーしますが、
この映画の凄い所ってそのほとんどの科学的な理論が現実でありえる話で作り込まれてる所なんですよね、
まあ聞こえは簡単なんですけど、この物語のテーマがそこにないからこそ
この緻密な設定が全体を通してドラマチックにしてくれてます。
結構感動して今回要所要所涙が止まらなかったですね。
あとキャストが豪華なのにその人らがくどくなくて良かった。
あくまでメインのストーリーだったり主人公へ意識がちゃんと向いていくそんな作品でした。今更ですがもし興味のある方は是非ね観てください。
ここからはネタバレ含みます!!!
父親と娘の絆。愛情がテーマになってる作品だったのでその辺をメインに話します。
地球が住めなくなるなんていつか来るのかなと思うと少し怖い気がします。
砂埃が舞い作物が育たない、車も埃まみれ、学校の進学のメインは農業だなんて考えただけでぞっとします。
謎の座標を重力の異常による暗号から見つけたクーパーとマーフは
NASA(食料難の地球では解体され今はないはずの)にたどり着きます。
車にマーフが隠れていてこっそり着いてきてしまうんですが本当にこの親子の楽しそうな思い出シーンがその辺ぐらいしかないので今思うと泣けてきます。
NASAには学者の博士と娘がいるんですがまさかのアンハサウェイでびっくり、髪の毛ショートでもかなり美人、堪らない。。。笑
まあ話は進みクーパーが星の調査に行くという事になるんですがこの決断をしたのホントすごいよなと。子供二人いて奥さんは亡くなっていて唯一頼れるのは母方のお父さんだけという中で、みなさんならどうしますか?
結構あっさり出発が決まり前日家族にお別れを言うのですが
お兄ちゃんと爺さんはしっかり別れを言えたのですが、マーフだけはずっと泣いて怒っていて話すらまともにできない状態。同じ状況でこれされたら心折れるよ普通って思いました。マーフは賢い子だから未来の父からのメッセージ(この段階ではまだ何か分かってない)stayを伝えるもクーパーはまったく頭にはいってきてない。まだこの段階でそんな突飛な発想できなかったんだろうな。必ず帰ってくる、戻ってくる頃には同じ歳かもなと宥め自分の時計を渡すのは逆効果、すぐ帰ってこれないと余計ヘソを曲げ時計をぶん投げるマーフ笑
そこから宇宙へ旅立ち、調査の候補地の三つ、ミラーの星、エドマンズの星、マンの星のどれかに行くことになり、ミラーの星ってとこに行くのですが
この星の海は近くにある超巨大ブラックホール、ガルガンチュアの潮汐力のせいでとてつもない波ができてる、高さは1キロらしいんですが凄すぎる、観たことのない光景で結構インパクトがすごかったです。
この星での一時間の作業は地球での7年に相当するというのでとんでもない、そんな中任務への強い責任感から搭乗員のアメリア達が無理な行動からかなりもたつきます。
クーパーが激オコなのも分かる。
色々あって母艦のエンデュランスに戻って来た時には既に23年分過ぎていました。
既にやばすぎる。乗組員の黒人の研究者の人はスリープモード(エイリアンででてくるあれ)に入らず頭が剥げるほど老けていました。
ここで地球からの23年分のメッセージが届くのですが、ここ結構泣けてくるんだよな。
最初はすごい元気そうな息子のメッセージを観て微笑んでるクーパーなんですけど
段々と顔を崩し泣き始めるとこがあるんだけどあそこの演技すごかったです、ほんとに良かった。久々に見た息子の成長への喜びとか一緒にいられない寂しさや、置いてきてしまった後悔がつまったようななんとも言えない表情。あのシーンに親というものが詰まってるそんな気がしました。
マーフのメッセージが最後にあるんですがそれが一つだけで、もうここで涙腺もってかれましたね。あれだけ怒ったり泣いたり無邪気なままの子供のマーフはすっかり大人になり誕生日を迎えその日のメッセージでした。
23年も達、兄は父親の生存をあきらめると言った、そんな中マーフからの言葉は
あなたは最低な人ね、約束したんじゃなかったの?帰ってくるって。もうあなたと同じ年になったのにと泣きながら通信を切るマーフ。
ちゃんと娘はあの時の言葉を覚えて待っていたんですね長い時を。
マーフはアメリアの父と共にNASAで働いているようですが、なんせジェシカチャスティンってのが最高、あのクールさがマーフのイメージにぴったりすぎて。
子供時のマーフ役のマッケンジーフォイも今は大人になりましたがとても可愛らしくて美人さんで良かったです。
さてその次はミラーの星がダメで次のマン博士の居る星行くのですがまたこれもアクシデントがあって簡単にいうとそのマン博士が糞野郎だったのですが。
希望があるという事でその星に行ったのですがまあ見れば分かるよねって話、あんな南極みたいな雲も凍ってるところで住めるわけないじゃんみたいな。まあ博士に騙され乗組員が1人亡くなり母艦の一部は破壊され。散々ですクーパー達。
マッドデイモンのあのふてぶてしい顔を憎んだの初めてです笑
ジェイソンボーンシリーズ大好きだからクールな表情のマッドデイモン好きなんですが今回はだめでしたねー。まあ良く言えばいい演技だったという事なのですが。
この辺で吊り橋効果のせいか少しアメリアとクーパーが打ち解け始めるんですがまあもう二人しかいないもんな。
でもたぶんここにこの作品の肝があって、それぞれの抱える孤独の闇が上手く落とし込んである。宇宙という広大で果てしなく冷たい空間というのもそれを加速させてる。
クーパーもアメリアもマン博士も、そして地球にいるマーフや兄も。
結構セリフに現れてます、私を一人にしないでとか、孤独に耐えられなかったとか。
この後アメリアとクーパーが別れるシーンでもそうですが、一人になる事の恐怖を感じますね。信用度90%のくだりは結構好きですね、最後の「分離」ってのが切なかったな。
人間に焦点を当てていましたが今作最強の見どころと言っても過言ではない、
巨大質量ブラックホール ガルガンチュア。
ここにクーパーが飲み込まれるんですが、いやーもう圧巻。
実際のブラックホールもあんな感じで見えるらしいんですけど
神々しいビジュアル、時空の歪みとか語彙力ないんで説明下手なんですけど本当に良かった。宇宙にはあんなものはとてつもない数あるのかと思うとワクワクしてきますね(悟空感)
さてそこの中では過去の自分やマーフを観れる、5次元の空間に3次元を落とし込んだ空間がありましたが、まさかあの時の暗号を自分で過去の自分に向けて送ってたとは思わなかったですね。そこで時計にブラックホールの情報を変換して送りマーフがその情報を基に新たな重力の式を完成させ地球を救うという話になりました。
伏線回収えぐかったですね何十年ぶりのみたいなのは熱い。
しかもマーフはちゃんと時計を持っていたんですね。
まあ運よく帰ってこれたクーパーは老いたマーフに会いに行くのですが、
ここも本当に感動します。父親を信じていた娘、同じく娘を信じていた父親
それが奇跡を起こしたのは言うまでもないが、最初の会話の俺が農業を好きだって?のセリフは家族らしくてリアルでした。
齢100ぐらいのマーフがパパは帰ってくるって信じてたと言うところも感動しましたね。
止まってた時間がやっと動き出したような、本当に一目会えてよかったあの二人は。
まだまだね話したことは山ほどあるんですがキリがなさそうなのでそろそろこの辺やめときましょう笑
子供はすぐ大きくなり人の話なんて聞かなくなるし、親だって一人の人間で完璧じゃない。それぞれに家族の形ってあると思うですけど、まあそうゆう中にあるちょっとした愛情だったりね幸せな気持ちを少しでも大事にしていけたらなって思いました。
あと約束はちゃんと守りましょう、23年経っても怒られるのでね笑
では。